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あんなこと言われたら帰れなくなっても、ファナを守る。
そりゃあさ、俺の1番大切な人って言ったら、京しか居ないけどさ。
戦略で上回ればいいって言ってたけど、俺や京の言った意見が戦術になるなら慎重に行かないとな。
でも、京って単純そうに思えて超深いこと考えてるから、俺もビックリする。
たまたま昨日電話したらもの凄く低いトーンで電話に出て、「明日のこと超真剣に考えてる」、「私だって常に明るいわけじゃないし、暗い時だってあるの。家だと学校みたいに明るいわけじゃない。」って言われた。
言われて初めて、京は明るく振舞ってるのかな、って感じた俺がいた。
後から聞いたら、「みんな不安なんだよ。1番不安なのは、ファナなんじゃないのかな。1国の主で、国民の意思背負ってるんだから。」
そんなことを京に言われるとは思ってもいなかったから、心に刺さった。
京は頭がすごく回るやつだから、十分役に立つな。
ずっと、平和に生きたい・・・。
そんな想いを心の中に留めておかなきゃいけないな、って俺はその時は改めて実感した。
「ファナ!会議とかはいつあるの?」
「暫くはこっちの世界に慣れてもらうわ」
「え?、そんな悠長なこと言ってていいの?」
「うん!暫くは裏世界は政治の入れ替わりで、ゴタゴタしてるし。」
「そういう時に来るかもよ?案外、油断してるから。暇がある時には1人の時間以外にもしなきゃいけないことがあるからさ。」
「じゃあ、京を呼ぼうか。」
有言実行しないでのんびりしてても意味無いからな。
京はどんなこと考えてるのかな、想像つかないや。
平気なのかな?こんな彼氏で。

会議が始まった。
どんな攻撃を仕掛け、仕掛けられてきたか。
そこで、普通は起きない笑いが起きるし。
犯人は京なんだけど・・・。
でも、すごい小さな戦争の仕掛けだな、って感じた。
表世界の中高生がやるような仕掛け・・・。
人の鞄の中にある書類やデータを砂や石に入れ替えるという姑息というか、ガキの喧嘩というか。
書類を盗んでは、政策を見て侵略するってことか・・・。
それこそ、相手国にクーデターでも起こしてしまうか、表世界の物を持ち込んで保護をかける。
最近のPCのOSはしっかりしてるから、っていうような話を延々としていた。
結論は、表世界の道具で試してみることに。
持ってくる方法は、とりあえず自分のPCを持ってくる、ということに。
家庭用のOSでなんとかなるだろうし。
オフィス用のOSが必要なら、後で手に入れればいいことだし。
試してみないと分からないからな。
「疲れたねー、やっぱり。」
「ああ、部屋行くか・・・。」
「一緒の部屋で休んで・・・。お願い。怖いの。」
「分かった。知り合い居ないもんな、ココ。」
絶対守ってやるからな、京、ファナ。
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いよいよ旅立ちの日が明日に迫っていた。
俺たちに何ができるってわけでもないのに、引き受けてしまったこの使命。
俺は重く感じている。救えなかったらどうしようとか、訳の分からないことを今さらずっと。
京はそんなこと考えないで、いつもどおり過ごしていた。
「カイくん、どうしたの?ボーっとしちゃって。」
「あぁ、考えことしてた。明日からどうなるのかなー、ってさ。」
「心配することないよ、私が付いてるんだから。」
「でも、女王様。俺にそんな使命が果たせるのかって思うよ、やっぱ。」
「ちょーーーーーーーっと待ったぁぁぁ。私も居るでしょ?」
「うるせえ、黙れ。」
呑気なやつらだ。
女王様も学校通って楽しそうだよな。
ずっと学生で居た~い、私もこっちに分身残すね、とか言ってるしな。
友達もいっぱい作ったみたいだし、2日で。
実際のところ女王様、超頭いいしな。
「カイ、今日デート行っとかない?」
「お前、ホント呑気だな。ま、いいけど。これから行けねぇし。」
「じゃあ、京~。私は先に帰ってるね~。宿題やってるよ~。」
デート・・・、これが最後になるかもしれない。
楽しまなきゃ。
京にリング買ってやろ・・・、俺の誓いのリング。
京に内緒で“俺はお前を命にかえても守る”って。
誓いを立てた、リングを左の薬指にはめてやった。婚約指輪みたいになってるな。
「じゃあ、明日な。それはブレスレットのお返しな。」
「うん!ありがと!」
いよいよ、旅立ちの日が来てしまった・・・。
「女王様、いよいよだな。」
「この決壊の中に入って。今から分身を作るわ。痛くないから大丈夫。それと、私の名前“女王様”じゃないから。せめて、ファナって呼んでほしい。京は呼んでくれてるのに。」
「分かった。気をつけるな、ファナ。」
「行くよ!」
一瞬、ふわっと、体が浮いた。
周りが光に包まれたと思ったら、3人の分身があった。
「迎えが来たわ、行きましょう。この分身は私たちの思ったとおりに動いてくれるわ。」
「大丈夫?京、カイくん。」
「大丈夫だ、ファナ。」
「何なんだ、女王様対してファナとは。礼儀がなっとらん。」
「アスノ、私が呼んでくださいとお願いしたの。」
「大切な要人であり、私のお友達よ。気にしないでね、京、カイくん。」
「俺、その呼び方でいいのかな?」
「してもらわないと困るわ!」
「俺たちって戦争しに行くんだろ?生きて帰ってこれる保証無いから、何だってする。」
「死なないわ、政治の争いで侵略してくると言っても私たち女王をはじめとする政治家が殺されるだけで、関係者は殺されないわ。そういう決まりなの。負けても、勝ってもあなた達は表世界へ帰れるわ。」
「兵を使った戦争はしないってこと?」
「ええ、血を流すのは政治家だけ。頑張ろうね。」
俺と京(みさと)はいつもどおり、登下校していた。
くだらない話でも俺たちは妙に楽しかったんだ、あの日までは。
とっても重い使命を受けるまでは―。

「私は光の国、アスカ王国の女王、カリファナ・アス・リーナです。」
「夢か?これは」
「夢でしょ?」
「いいえ、これは夢ではありません。あなた方に頼みたい事があるのです。」
「それで、何を僕たちに頼もうというのですか?」
「はい。この地球の裏世界には光の国アスカ王国と暗黒の国ダーク・セスナ王国があります。この2つの国は、こちらの表世界の平和を保つ役割等があり、その役割を長年に渡り果たしてきました。しかし、ここ近年、ダーク王国が我々の国に侵入を企んでいるのです。裏世界が乱れることは表世界の乱れも作ってしまいます。乱れを防ぐために、表世界に住んでいらっしゃるあなた方に光の国を守っていただこうと思っています。もちろん、嫌というのなら無理にとは言いません。それはあなた方の自由ですから。」
「理由は大体分かりましたけど、どうして僕たちなのですか?裏世界にも守ってくれそうな人いそうですが・・・。」
「それはですね・・・。暗黒の国に私たちが何を仕掛けても無駄なのです。技というか仕掛けが読まれていて、困っています。あなた方なら私たちが思いつかないようなことをやってくれるのではないかと・・・。あなた方を選んだ理由はほかの人たちとは違う何かを持っていたからです。その何か、は分かりませんが・・・。」
「はぁ・・・。急に言われても・・・、こっちにだって生活がありますし。」
「それなら心配には及びません。表世界にはあなた方の分身を置かせていただきます。」
「じゃあ、やろうよ!こっちの世界が乱れたら私のせいなんだよ?」
「そうだよな・・・、平和が保てるならやってもいいかな・・・。」
「本当ですか?ありがとうございます。それでは明後日に裏世界に向かいましょう。それまで私はこちらにいた方がいいと思いますので、一緒に生活させてもらえますか?一度学生とはどんなものか体験したかったのです。」
「分かりました。・・・えっ!学生になるのか?女王様は。」
「いいじゃん。いいじゃん。私みたいな喋りかたの方が高校生らしいよ。」
「おっ、おーい。はぁ・・・。大丈夫かな。こんなんで。」
裏世界に向かうまでのこの時間はとても楽しかった。
俺の平和な日々は戻ってくるのだろうか。
俺は通学路をいつものように歩いていた。こんなこと考えながら…。
「俺の夢ってなんなのかな…、考えても出てこないや。変りなく平和で暮らすことかもな。」
笑って京(みさと)が話しかけてくる。
僕は無視して立ち去ろうとした。だけど、無理だった。
「何だよ、京。」
「今日って何の日だか覚えてないの?」
「は?お前の追試の日か?」
「何、言ってんの?私が追試なんかする筈ないでしょ?てか、カイ馬鹿だね。せっかく誕生日を祝ってあげようという心優しき思いを無駄にするなんて。」
「え、俺の誕生日?今日だっけ?」
「ほんっと、馬鹿だわぁ。カイって。…、はい。要らないなら持って帰るわ。」
「あ、ありがとう…。…嬉しいよ、とっても。」
綺麗なシルバーブレスレットだ。
俺の前から欲しかったブレスレット…。知ってたのかな、京。そんな訳、無いよな。
「ねぇ。」
「ん?」
「わ、私さぁ…」
「なぁ、俺から一言いいか?俺…、お前のことが好きで仕方がないんだ…。」
「へ?ホント?信じていいの?」
「あぁ、俺は本気だ。お前の気持ちが聞けたらそれでいいんだ、俺は。」
「私も、おんなじこと言おうとしてた。」
「ホントかっ!?」
「嘘言ったって、仕方ないよ。」
「そっか。」
こんな2人にあり得ない闘いの困難が待ち受けていようとは・・・思いもしなかった。


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